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2016-03-01

トミージョン手術

たまにはちょっと違うことをということでトミージョン手術(側副靱帯再建術=以下TJS)というひじの手術やその周辺の話。
たぶん1年ほど前だったと思うんですけどJ SPORTSで特集をやってたので、軽くまとめてみました。その時の話なのでデータとか話の内容も少し古いかもしれません。
ここでまとめるまでもなくwikipediaでもけっこう書かれてますけども、少しは違う内容があると思います。

TJSはアメリカではかなりメジャーになっているし、この手術を受ける日本人選手も増えているようなのでMLBをあまり知らない人でも野球好きなら耳にする機会があると思います。MLBのデータ的にはここ数年は毎年30人弱が受けているようで、2012年には46人もの選手が受けています。




さて、その番組の中の話。
出演していたのは自身も手術を受けた桑田真澄さんや田澤投手、さらにジェームズ・アンドリュース医師、グレン・フレイシグ博士(高校生を調査)、山崎哲也医師など。
ここでは誰の発言かは基本的に書かずに箇条書きでまとめていきたいと思います(ちゃんと文章にしたくて真面目に書いてたんですけど、長すぎて断念しました…1/4もいかないところで)。


・投げることで引き延ばされるひじの内側の靭帯にかかる力(球種や球速など詳しいことには言及していませんでした)が34.6Nmもあり、靭帯が切れる可能性のある32Nmをたった1球投げるだけで超えている。

・ジェームズ・アンドリュース「靭帯損傷の最大の要因は使いすぎ。(プロ入り前の話)近年のアメリカでは1年を通して同じスポーツをする専門化が進み、同じ動きを繰り返すためひじの使い過ぎが起きている。もう1つ少年にプロ並みの練習をさせるオーバーワーキングも問題。」

・最近分かったことで、TJSを受けるプロ選手の多くは少年時代に軽い損傷を経験している。

・フレイシグ「フォームや得意球などいくつもの項目を調査した結果、最も影響がみられたのは投球イニング。高校生で年間100イニング投げた投手は20歳までに肩、ひじの手術をする可能性が3倍。また、1試合の球数が多いほど危険度は増す」

・選手評価に球速という項目があり、かなり重視されるため選手は球速を上げようと努力する

・桑田「スピードガンがあるせいで球速を出そうと無理をして故障につながる。小中高にガンはいらない。投手の目的は打者を打ちとることで球速を求めることではない。」

・2013年開幕ロスター入りした投手360人中124人もの投手がTJSを経験。

・田澤「入団の時の検査でいずれTJSする可能性がある状態だと分かって契約していたので、球団側はTJSになても心配はしていなかったけど、投げられなくなって初めて受けた診察後、明日にも手術できるけどどうするか聞かれて決断はすぐに出せなかった。」

・ダルビッシュ「中4日は絶対短い、球数はほとんど関係ない、140球投げても中6日あれば靭帯の炎症も全部クリーンになる」

・桑田「大変なのはリハビリ期間が長いこと。挫折する人、焦って再手術になる人いろいろいる」

・日本のスポーツ界は、選手が「いけます」、監督が「いってみろ」ではなく、トレーナーやドクターがもっと権限を持ってドクターストップをかけられる環境を。

・フレイシグ「大事なのは速い球を投げる数を減らすこと。毎回全力で投げるのではなく、緩急をつけるのが大事。自分の体調を把握することも大事。疲れた時ほど深刻な故障が起こる。回復の把握も大事、100球、200イニングなど数字だけにとらわれてはいけない。そこで選手の体を知るトレーナーが必要。選手と信頼関係を築き、コーチに必要な情報を伝える。監督・コーチはその助言にそって、球数や登板間隔を変える必要がある。靭帯の損傷は少しづつ進行するものであり、強い球を繰り返し投げることで損傷が起き休養が足りなければ悪化する。」

・山崎「アメリカは診断後、まず手術を提示する場合が多いのでは?日本では手術は最後の手段」






ただただ箇条書きをしてなにもまとまっていないし、流れもないわけですが、番組で言っていたのはだいたいこんな感じです。

実際に調べませんでしたけど、本当にロスター入りしている投手の1/3もTJSを受けているんでしょうか?びっくりの数字です。本当にそうであるのなら、MLBにいく日本人投手がこれだけ手術を受けるのも当然なのかもとすら考えてしまいます。
日本人の場合子供のころから投げすぎている場合が多いので、小さな損傷が蓄積されてひじを悪くしているというのも大きいんでしょうね。今回の前田の契約も田澤の場合も入団時点で球団側はTJSの可能性を織り込んでいるという話はある意味驚きです。
そして、日米で最も大きな違いが山崎医師のおっしゃっていた日米ではTJSへの考え方が違っていて、まず手術して健康体で投げさせたいMLB、あくまでも最後の手段である日本というところだと思います。これはなぜ日本人選手がアメリカに行くと手術をするのかという疑問を持つ人が増えてきた頃から考えていた私なりの答えの1つでもあります。日本の場合だと、ひじを傷めるとまずは休ませて様子見、どうしようもなくひどい状態でない限り手術という選択肢にたどり着かない環境にあると思います。肩やひじにメスを入れるというのは投手生命にかかわる大きな決断であるのはわかりますが、データ的には手術してクリーンなひじで復帰できる可能性はずいぶん高くなっている(9割近くは復帰に至っていて、6割程度が健康だった時の能力にまで完全に戻っている)ことを考えれば長期間様子見をして投げたらやっぱり痛い、また休むというのを繰り返すより思い切って手術に踏み切った方が良いのではないかと思います。自分が選手だったら間違いなく躊躇うのに、こんな書き方をするのは無責任でおかしな話ですけども…。つらいリハビリを乗り越えられれば復帰できるわけですから、なにもできずにシーズンを棒に振るより1,2年耐えて復帰した方が選手としてはいいと思います。一方で手術をせずに、休むことで故障する前の状態に近い、もしくは再び1軍で投げられるくらいにまで回復する投手もいるのは事実ですから日本ではまだまだすぐに手術という環境にはならないと思います。

MLBにいった日本人投手が故障が多いということで問題としてよくあがるのが中4日であるということ。実際には中5日以上もかなりあるわけですけど、日本時代に比べて登板間隔が短くなりシーズンの登板数が増えるのは事実。ダルビッシュの意見をはじめとした日本の立場は球数もだけど、登板間隔をあけるべきというもので故障者が出るたびに日本では問題視されています。確かに日本と比べてMLBは手術が多いから中4日が悪いんだという発想からいけば議論されるべきところでしょう。もし、球数だけでなく、登板間隔に問題があって選手の怪我や投手寿命を短くしているということを立証できるのであれば6人ローテが組めるようにロスター枠の拡大などに真剣に取り組んでいくべきだと思います。

日本人がアメリカに行ったら、手術ばかりしているという印象は強くありますが、果たしてその原因は何なのか?私は上に書いた通り日米間のTJSへの考え方の違いや子供のころからの蓄積が最も大きいのではないかと思いますが、登板間隔、マウンドの固さ・ボールの質や重さの違いから今までと違うところに力がかかってしまうこと、その他環境の違い、ストレスいろいろなものが考えられると思います。どこかに原因を求めてそれを解決すれば日本人のTJSは減るのか?そう簡単にはいかないかもしれませんが、ひじを痛めてTJSで離脱というのを減らしてほしいです。日本人ファンとしてはやはり日本人投手が活躍する姿をたくさん見たいですからね。

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